美鈴がキレたら

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美鈴がキレたら

 「加奈子さん録音はありますか?」 鷹崎が加奈子に録音を指示していた。もちろん加奈子は録音をしていたから加奈子は、ありますと返事をして録音していたスマホを鷹崎に手渡した。 「美鈴さん加奈子さんをお願いできますか?冷やした方がいいかもしれないです。大輔君もうすぐ警察が来ますそれまでその男は押さえていてください。」 大輔は承知しましたと返事をした。 「おいなんなんだよ。未遂じゃないか!話していただけだろう?離せよ。」 往生際が悪い男は暴れながら叫んだ。 相川社長と千秋が警察を案内してきて男を警察官が連行して行った。 警察官と同行してきた私服の刑事が、顔見知りなのか鷹崎に挨拶をしてきた。 「鷹崎弁護士お久しぶりです。いいや今は専務でしたか?あの男については事前に色々調査していただいたみたいで助かります。」 「いいえこちらこそご苦労様です。録音は証拠には不十分かもしれませんが渡した書類は証拠になると思います。」 あの男は色々と詐欺や薬などと関わり合いがあり問題を抱えていた男だったが中々証拠がそろわず一部先に渡した情報を警察が検察にかけあうことで別件で逮捕状が出ていたという。 加奈子の頬が少し赤いことに気が付いた刑事は加奈子に相手を訴えるかどうかを聞いてくれた可憐な容姿からまさか彼女が先に掴みかかったとは思わなかったのだろう。 「いいえ。多分私が彼に掴みかかったのが原因ですから・・。」 そういうと刑事は、顔をマジマジと見て無茶な事はしないように加奈子に注意をして、鷹崎に敬礼してから警察署で事情聴取すると言って帰った。 ずっと黙っていたソフィアは警察がいなくなると同時に激高し声をあげ始めた。
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