眠れない夜

2/2
前へ
/120ページ
次へ
 興奮すると眠れないとはこのことなのか、 美鈴を思い出すだけで眠れない策略をめぐら して生きる自分を否定されても仕方ないと思 っていたのに彼女は否定せずに信じてくれて いる。 親でさえ欺く行動をする自分をできたら見せたくはないが、彼女なら理解してくれるだろうそう確信できた。 ソフィアは本当は自分しか見ていないから逆に行動が解りやすく愚かだ。 また、ロバートはあまりにも焦りすぎて計画が甘すぎる、それに自分の過去を隠そう とせず悪い仲間と手を切らなかっただけで なく、利用されて沼のような世界に入り込 んでいた。 警察がすでにロバートをマークしていたから、証拠を集め起訴されるように事を進め ていた。 「怒った美鈴は綺麗すぎますよ。」 何をしても綺麗だと思うが怒りを纏う女性をあれほど美しいと思ったことなどない。 冷静に適格に相手に自分の意見をいう姿は・・ 「思い出すと眠れませんね~。」 鷹崎は自分の母親のことなど頭になく、ただ 愛しい彼女のことだけで頭でいっぱいだった。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1110人が本棚に入れています
本棚に追加