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ソフィアは意外に大人しく警察の事情聴取に応じると言った。
「ごめんなさい。」
小声で言った言葉は誰に向けられたものかは分からない。
アランは花に「花の気持ちが通じたのかな。」そう言って花の肩に手を置くと花はその手に自分の手を重ねた。
刑事を案内してきた相川はその様子をみてこの二人が今は支えあってるのかと感じたがどういう仲なのか聞くのは無粋だと思ってやめておいた。
四人はそれぞれにソファーに座りなおして向かい合うように座った。
「今回の件だがHANAを救ってくれて感謝するよ。」
「アラン・・どういうこと?」
花の問いにアランは答えた。
業績が悪くなった時に、アランは念の為に鷹崎に連絡して会社の情報を指示に従い集め鷹崎個人が集めた情報を元して鷹崎が買収と立て直しをはかったこと。
その際に既にロバートの件は調査済みで、鷹崎が一気に解決する用意があったということをアランは花に説明した。
アランはロバートを初めモデルの様子に目を配り情報を集めていたとと言う。
「それじゃ、すべてアランは知っていたの?」
花はそういうと鷹崎を見た。
「ええ。ほぼご存じだったでしょう。しか
し、今回の訴訟は僕の一存です。あまり時間
をかけるのは良くなかったので。」
脅迫の件も想定済みですでに現地の警察や別の組織が動いていると鷹崎はなんでもない事のように説明した。
「鷹崎、訴訟で勝てそうなのか?相手に金品
が無ければ意味がないだろう?」
「僕がそんな間抜けなことはしませんよ、調査済みです!」
美鈴を売ろうなんてした奴らを許すわけないと鷹崎は言った。
「美鈴ちゃんは大丈夫だったの?怖がってない?」
花は美鈴を心配して言った。
「彼女は大丈夫ですよ。」
心配はいらないと鷹崎は答えた。
「鷹崎は愛する美鈴ちゃんを危険に晒すことはないよ。」
相川はついそう言って後悔した・・キラキラした目で花が鷹崎を見ている。
アランは少し考えて何かを思い出したように
「美鈴ちゃんってこの間の代役の美鈴ちゃんだよね・・ああなるほど。」
だからあんなに熱心に写真をみて選んでいたのかとアラン納得した。
「いつからなの?」
花はもう話してもらうわよと鷹崎に詰め寄っていた。
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