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「社長、この企画は社運がかかっています、参加者はすでに参加了解済みです。」
千秋は参加者名簿を作成してすでに参加を了解させたという。
手渡された名簿をみる相川はその人数が少しばかり多いように思い千秋に聞いた。
「そんな社運とか大げさだよ~参加人数多くない?」
「そんなことはありません。バーベキューす
るなら男手が必要です。社運が、かかってい
るです!もし美鈴さんが専務を拒否したら何
もやる気にならなくなった専務は仕事になり
ませんよ。そうなったらかなりの確率で我が
社の業績は落ちますよ。」
鼻息荒く千秋は熱弁している、言っていることは相川も理解できるが昔から鷹崎を知っている相川は鷹崎がそうそう簡単に美鈴を逃さないと確信していた。
「一理はあるけど、鷹崎は大丈夫だよ。美鈴
ちゃんに対してだけだから不器用なのさ。」
千秋は何げなく相川が言った言葉に反応した。
「美鈴さんに対してだけ?」
余計なことを言ったと思った相川はすぐに誤魔化そうとしたがそれを千秋は許してはくれなかった。
「まぁね・・鷹崎は自分から誰かを愛したの
は初めてだっただけで仕事同様で女に対して
は・・これ以上は言えない。」
そこからはどんなに聞いても言わない言えないの繰り返しで相川からそれ以上を聞き出せなかった。
今の鷹崎からは想像もできないような恋愛遍歴をどう考えても想像できない千秋はいつか聞き出そうと心に決めた。
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