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美鈴は何の警戒もなく玄関ロビーのラウンジで加奈子を待っていた。
帰りにバーベキューに行く為の服を買いに行きたいと言う加奈子と買い物へ行く約束をしていた。
時計を見ると、18時30分を少し過ぎたころだった食事は後で先に買い物か
なと考えながらスマホで店を検索していた。
バーベキューってキャンプとは違うのよねどんな服がいいのかな?と考えながら待っていた。
「佐伯? 佐伯美鈴?」
会いたくないと思っていた田崎 祐樹が立っていた。
「田崎君・・。」
田崎はジーンズにジャケットを羽織って爽やかな装いをしていたが美鈴にしてみればどんな服装をしていても会いたくない人だった。
「佐伯、久しぶりだな。」
美鈴がその場を去ろうとしたとき、田崎は美鈴の手首を掴んだ。
「逃げるなよ。」
「嫌!」
美鈴は涙目で田崎を見たそんなに嫌がらなくてもいいじゃないかと言いながら掴んだ手首を離そうとしなかった。
手が震えて涙が止まらない離してと言っても田崎は離そうとしない
美鈴が限界に近づいたときに聞きなれた声が聞こえた。
「離せ!」
その声に驚いた田崎は美鈴を解放しそして美鈴はシトラスの香に包まれた。
「大丈夫ですか?安心して大丈夫。」
美鈴を抱きしめる腕は優しくて、美鈴は少しづつ落ち着きを取り戻した。
「お前誰だよ、俺は佐伯と話がしたいんだ!」
鷹崎は美鈴にどうしますか?と優しくきいて美鈴が会いたくないし話したくないというと、彼に向き合って鷹崎は言った。
「彼女は貴方に会いたくないと言ってます。
これ以上強引なことをするなら法的な処置を
とります。」
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