陰謀の影にも負けず

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「ええ、彼女をお借りします。」 鷹崎は通話を切ると手を休めず仕事を続けていた。 膨大なデーターを分析し弱点を見つけ出し準備をする容赦なく相手を追い詰める為に。 昨日の時点で状況の報告は王から来ていた為に自分の身の回りは全てチェックは終わっていた。 九条美月が何かを仕掛けてくるのは予想できたが九条のグループを動かすとなると会長の権限が必要なはずだった。 「九条兼続ですか・・。」 九条美月と結婚させて後継者に鷹崎を指名する計画を建ててるのだろう何回目になるだろうか・・過去にも鷹崎の父親を脅したり、当時の法律事務所の所長を脅したりと当時から鷹崎に執着している九条は今回「美鈴」という弱みをついてくる。 「専務お客様です。」 「来ましたか通して下さい。」 「おおきに。」そう言って入ってきたのは鷹崎が待っていた人物だった。
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