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やはり監視がいますか。
美鈴と軽く食事をしてマンションに送ってきたら、鷹崎は美鈴のマンションに怪しい車を確認していた。
車種やナンバーは記憶してすぐ調べられる。
「王、美鈴に見張りがいます動きがあれば確保お願いできますか?」
「すでに人員は用意してあるから大丈夫だ、明からも珍しくお願いされたよ。」
「では、お願いしますね。」
ブチっと通話を終了させた。
上機嫌の王は話が長くなることを経験から分かっている。
明日以降なら話に付き合うが、今日はまだやることがある。
世界の市場は時間差で動いている、日本の市場は動いていなくてもヨーロッパ市場やアメリカ市場は違う。
鷹崎は自分のもつファンドや仲間に既に声をかけてある。
動き出したら止めようがない状況を作り出し追い詰める。
優秀な人間でなくても自分の力を過信さえしなければここで気が付くだろう。
鷹崎は今日の可愛い彼女との会話を思い出す。
「僕の事は、名前で呼んで下さいね。美鈴」
彼女は顔を真っ赤にして小さな声で
「隼人さん?」
「はい。これからはそれでお願いしますね。」
可愛かった・・頬や額にキスしても照れてはいるが嫌がらない。
少しずつと約束しましたから急ぐのはよくない。
彼女との未来に憂いを残すことが無いように戦場へ戻る負けるわけにはいかない・・。
全ては彼女との未来の為に。
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