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「ゆうきー、ご飯できたわよ!」
「はーい!いまいくよ、おかあさん」
昔、母はいつも私の名を呼び私を愛してくれていた。怪我をした時には手当をし、病気になった時には看病をし、優しく接してくれた。そんな母が私は大好きだった。
母はやがて年を重ね老衰し、息を引き取った。死ぬ直前、母は私の名を呼んだ。
「ゆうき、今までありがと・・・う」
それが最後の言葉だった。あの言葉を私は今でも鮮明に覚えている。
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