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パブの経営者の恵子さんが店のお客さんと一緒に箱根にドライブに行ったっ時の事。
美味しい牛乳を出してくれる店がある、と聞いていた。
店は峠のサービスインにあった。
車を止め道路を渡った所には、天然水が湧いていて、「其処の水は本当に美味しかった…けど、霊は水場に寄って来るので、嫌な予感がした」と霊感のある彼女は云う。
駐車場に戻ると、突然、何かに引っ張られた。
駐車場は崖っぷちに面していた。
腕を引っ張られ、5メートル、3メートル、1メートルと崖が近付いて来る。
「助けて!」
と叫んだが虚しく木霊した。
正に落ちる寸前だった。
引っ張る何かの力が止まったのだ。
間一髪だったと言う。
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