始まり

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
数日後。 俺は家でゆっくりとコーヒーを飲んでいた。 コロナの影響で飲食店は自粛をするようになった。 俺の店も、やむを得ず休業することにした。 休業中は新しいコーヒーの試作にハマっている。 ピンポ-ン。 満「ん?」 家のチャイムが鳴った。 俺は重い腰を上げ玄関に向かった。 満「は~い。どちら様…」 ドアを開けると、そこには秋葉がいた。 満「秋葉…。今日はどうした?」 秋「…お母さんと仲直りした」 満「え?」 秋「あんたの話聞いてたら、一番傷付いてるのはお母さんなんだろうなぁって。そう思ったらお母さんを1人にしとくのは嫌だなぁって。お父さんのことより今はお母さんを支えることにした」 満「そう…」 秋「あんたのお陰で決意できたから。…だからその…ありがとう」 満「別に大したことはしてないんだが…」 秋「それと…」 満「?」 秋「…私をあなたの店で働かせてほしいの」 満「…は?」 …どうやらまた厄介なことが起こりそうだ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!