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顔を赤くして――照れまくりのルカは、先程までサラの口が触れていた箇所を隠すように手を当てる。
「ありがとうございます……が!」
それからルカは立ち上がり、サラから距離を置く。「まだ今日は終わってないわ。6秒間は、終わったけれど」
「〜〜〜〜〜ッ! オッ…オッサンを! からかうんじゃありません! そろそろ日が変わりますから、夜ふかしはよくありません。お休みください」
「一緒に?」
「ダメです!」
ニコニコと笑うサラを見て、ルカがため息をついた。「ああ……そうだ。これを伝えなくちゃ」
「首へのキッスは『執着』」
サラの微笑みは、可愛らしくも、妖しくも見える。
「私の心は動かないってコト」
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