残夏

7/12
前へ
/12ページ
次へ
 あんなに吹いていた風はいつの間にか弱まっており、教室は静かな空気に満たされていた。 「誰も知らないだけ」  だからだろうか。  彼女の消え入るような言葉がいつもよりもはっきりと聞こえた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加