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帰り道。
「楽しかったですねえ」
門倉は、スキップでもしそうなほど機嫌が良かった。
「だなー」
智哉も言う。
「夜ご飯でも食べて帰りますか?」
門倉が提案する。
「それもいいんだけどさ」
智哉は、ちょっと考えて、門倉の手を引き、角を曲がった。
「あ…ここって…」
「覚えてる?」
智哉は、門倉の顔を覗き込んだ。
「はい…」
二人で入ろうとして諦めたラブホテル。
「リベンジ、どう?」
智哉が言うと、門倉は笑っている。
「いいですね。行きましょう」
二人は、手を繋いでラブホテルに入って行った…。
─fin─
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