イケメン君の苦悩

「名前はー」

「あ、門倉です」
「カドクラくんね。もしかして、今日合コン呼ばれてる？」
智哉は、まさかと思ったけれど、一応聞いてみた。

「あ、そうなんです。頭数合わせるからって呼ばれて。桜井くんに」

「そ、そうなんだ」
合コンにこのヨレヨレのシャツは無いだろう。
いや、逆に潔いかもな、コイツ。

智哉はなんとなく、門倉のことが気に入った。

「まだ時間あるし、どっかでお茶でも飲む？」

「え！！いいんですか？」

誘うと門倉は、ものすごく嬉しそうに破顔した。

なんだ、可愛い奴だなー
智哉は、また好感を持った。