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これであなたもターゲット
「急いで。すぐに見つかるわ」
突然少女にそういわれ、俺は驚いて顔をあげる。
「急ぐって……何を?」
「逃げるのよ。殺されたくなければね」
「待ってくれよ、狙われてるのは君だろう?俺には関係な……」
言いかけた俺の唇に柔らかいものが触れる。俺の舌にぬるりと生暖かいものが絡み付く。
俺はしびれるような甘さに、一瞬自我を失った。
「これであなたもターゲットよ。逃げるしかないわ」
俺から離れた柔らかい彼女の唇がそう告げた。
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