びらん

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封印の準備は整ったのだろうか。 考えていると本部が言った。 「全員の前にびらんがそのすがたを見せた。それでもみな、びらんの封印を躊躇していない。期は満ちた。無駄に間を開けることなく明日なら、みな本来の力を発揮してくれることだろう。だから明日やる。それが一番いい」 「封印の準備は整ったのですか?」 「五人の気が高まったとき、それが封印の準備が整った時だ」 「わかりました」 「それじゃ、明日正午に迎えに行く」 「はい、待ってます」 電話は切られた。 桜井は明日仕事があるが、適当な理由をつけて休むことにした。
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