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メアリはよろよろとしながらもシュバイルの後に続く。
その姿にシュバイルはサントへ指示をした。
「サント、メアリ様を抱えて差し上げろ!」
「はっ!メアリ様、失礼を致しますっ!」
サントはメアリを軽々と抱え、シュバイルの歩調に合わせ進んだ。
メアリは歩む事すらできない自身を恥じ顔を覆う。
「メアリ様、
ご案じなさいますな。
メアリ様が一番恐ろしい思いをされた。
よくぞ、セルジオ様がどなたよりも
大切に想われているオーロラ様の
お2人のお子達をご無事で連れられた。
我らはメアリ様を誇りに思います!」
サントがメアリを慮り力強く言う。
『ありがとうございます』
顔を覆い心の中でその思いにメアリは答える。
メアリはセルジオの無事を強く願った。
『セルジオ様、どうかご無事でいて下さいませっ!』
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