第一章 異世界に来てしまった

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 当初はスキンケアとメイクグッズの開発予定だったのだけれど。 『若いうちは必要以上に肌を甘やかすな!』という母の教えを忠実に守り、洗顔は時間を掛けて丁寧に、化粧水をとにかく時間を掛けて肌に浸透させ、乳液を塗って終わり(季節によっては日焼け止め使用)。  美容液の類いは特別な時(デートの前日)にしか使いませんと謳っている私がコラボするのはどうでしょう、ということで今回はメイクグッズのみのコラボとなりました。  お手頃価格のものとはいえ、発色や使用感などかなり拘らせてもらったので、良いものが出来たと思う。  ……開発者とは、かなり激しいバトルを繰り広げたけれど。  そして出来上がった商品の宣伝も兼ねて、一般の十代から二十代の女の子に私が直接変身メイクをさせてもらって、その動画をアップすることになったのだ。  応募者を募ったら思いがけず沢山の方からご応募頂き、その中から十代の方三名と二十代の方三名の計六名を選ばせてもらった。  都内のホテルの部屋を七泊予約し、初日は準備で二日目から毎日一人ずつ変身してもらう予定だ。
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