番外編1

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「桜舞、桜舞ってなんで前髪下げてるの?」 「顔だけで超総合型ってバレるから。昔は眼鏡だけだったけどそれでもバレるから前髪も下ろした。超総合型ってだけでどの会社も入れるしなんならすぐ昇進。それがいやだったんだ。」 「そっか、あれ、じゃあなんで昨日とか今日とか髪上げてたの?」 「あ〜、前髪のせいで目が悪くなり始めちゃってね。帰り道だけ髪上げるようにしてたんだ。」 「え、伊達メガネが本当の眼鏡になっちゃうじゃん。僕の前では髪上げてていいからね?」 「言われなくてもそうするつもり」 でも、この顔目に毒だな… こんな尊顔ずっと拝めるなんて早死しそう。 「はっ、会社の人に顔見せるの禁止ね。集中できなくなっちゃうから。」 「それを言うなら、社長もですよ。社長の写真ディスクにおいてる人が何人いると思ってるんですか。」 「え、ちょ、それ明日全部回収してシュレッダーしといて。」 「かしこまりました。と言いたいとこだけど、シュレッダーじゃなくてその写真もらうね。」 「え、やだよ。シュレッダーして」 社員いつの間に写真撮ったのかなぁ 「じゃあ今度写真撮らせてね」 「一緒にならいいよ?」 「わかった、じゃほら撮ろう」 ―――――― ディスクに置いてある写真を撫でながらこの前の会話を思い出す。 写真のおかげで前髪を上げた桜舞をずっと見ることができる。 「社長、そんなに私の写真を見つめるなら本物を見つめてください。」 「桜舞もしかして、写真に嫉妬してるの?」 桜舞可愛いなぁ 「そうですけど、なにか。」 「えへ、桜舞ごめんね?」 そう言って桜舞の唇にキスをした
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