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 翌る日朝、僕はやけに早く目が覚めた。窓の外に目をやると、綺麗としかあらわしようのないような、そんな朝焼けが目に映る。この綺麗な景色を見て思い出すのは、貴方の溜息。あの時と変わらないこの街は、僕らの関係が今日もまだ続いているとでも思っているのだろうか。こうやって一日一日過ごしていく度に、そしてまた今日だって例外なんかなく互いのことを忘れていくんだね。 「なぁ、そうだろう…」 僕はその独り言を朝焼けに飾った。
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