あいどる。

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あたしはむかし観た怪獣映画を思い出す。 「そうね。 裕子の気持ちは理解できるわ。 けれどね。あたしは今やリヴァイアサンを目覚めさせているのは、赤い月だと考えてるの」 「ファンはプログラムされた通りには動かないわよ」 スマホのニュース記事が差し出される。 「集団自殺ね」 続ける。 「あなたは、これが赤い月の仕業だと考えてるの?」 答えはない。あたしは狂信者、つまりリヴァイアサンと会話をしていたと気づき愕然とする。
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