ジンジン

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「じゃあ他のワインやシャンパンも、いただきものなの?」 「や、他のは杏音と飲むために俺が買ったヤツ」 チョイス間違えたぁ〜! しかもそんなモテ男が私のためにっ? ていうか、これじゃ労うつもりが労われてるし! 焦ったところで。 「それより、クリスマス何も出来なくてごめん。 俺そういうイベントに疎くて、仕事に追われてすっかり忘れてた。 代わりにこの休みの間、どこでも連れてくし。 欲しいものがあったら、プレゼントさせてほしいんだけど」 「結構よ」 私だって、もう楓くんにお返し苦労をさせないように何もしなかったし。 「むしろ仕事で成果を出してくれた事が、一番ありがたいわ」 と、上手く労いの言葉に結びつける。 「だったら尚更ごめん、また勝てなくて」 「何言ってるの?上位20%に入ったのよ? もう琉司の事なんてどうでもいいわ」 「でも勝つよ、絶対」 「くだらないプライドね。 はっきり言って、これ以上無理をするのは感心出来ないわ。 それに、今回で私の目標は達成してるの。 たった2ヶ月でこの難題をクリアするなんて、正直驚いてるわ」 「……じゃあ、ご褒美もらってい?」 「ご褒美? いいわよ、何が欲しいの?」 なんっでもあげちゃう!と労いモード全開になりながらも、クールに尋ねると。
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