プロローグ

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「小牧芽衣さん…」 「はい…」 私の診察担当者は若い男性医師。年齢は三十代ぐらい。 口許はマスクで隠れて見えないけど、かなりのイケメンかもしれない。 彼は私の書いた問診票にザッと目を通す。 白衣の胸ポケットのネームプレートを徐に見ると『槇村京弥(マキムラキョウヤ)』 多分は彼がこのクリニックの院長。 「陰部の痒みに白っぽいおりものね・・・」 「はい…特に痒みが酷いです…」 「多分、これは膣カンジタですね…」 「えっ?それはどんな病気ですか?」 「カンジタ菌と言う真菌(カビの仲間)によって引き起こされる膣炎です」 カビ・・・ 私の陰部にカビが… まだ、処女なのに、カビが繁殖してるなんて…
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