俺の名前は無敵君

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俺の名前は無敵君

「今日もよく寝れなかった」 俺の名は社畜君。38歳、妻と娘と2DKの社宅で三人暮らしだ。 どうにも最近は疲れが取れない。しっかり毎日4時間くらいは睡眠をとっているのだが、体やまぶたが常に重い。 「「おはよう、社畜お父さん」」 妻と娘の声が聞こえた。 「おはよう、妻。おはよう、娘」 転勤族なうえに激務な仕事。それでもついてきてくれる二人には感謝しかない。 就職氷河期世代と言われる年代の人間にしてはうまくやったほうなのだと思う。マイホームは無理でも、車は二台あるし、娘の教育費用もなんとか工面できている。 会社には感謝しかない。 それでも俺は主任に会うのが憂鬱である。 事務所 「おはようございます」 「低学歴の社畜君、おはよう。今日も冴えない顔しているな。みんな、お前のことをできない人間だと笑っているぞ」 「この会社では出社時間より30分は早くくるのが普通だろ? 社畜君はいつも出社時間より15分くらい前にしか来ないけど、仕事なめてるの?」 「学歴が残念な君は、仕事への姿勢もなってないよね。会社に寄生するしか能がないなら辞めるのも手だよ」 主任は笑った。
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