俺の名前は無敵君

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主任は笑っている 「休職するよりもやめたほうが良いよ。役立たずは必要ないんだよね」 「この前の書類はなに?あんなの認めないからさ。しっかりばらばらにして、ご自宅に返送したよ」 俺はこの男を。 。 。。 。。。 ハエがぶんぶん耳元を飛んでいるような音が聞こえた気がした。 主任は笑っている。 笑っている。 笑っている。 「書類は当事務所で握りつぶすことにしたからさ。よろしくね」 今のうちに保険会社に連絡しておこう。自分にかけた生命保険があれば、自分が死んだあとでも当座は妻と娘は生活には困らないはずだ。 ---休職1月目--- ---休職2月目--- ---休職3月目--- ---休職4月目--- ---休職5月目--- ---休職から6か月後--- 会社に復帰した。既に俺の机はなかった。俺のパソコンは見やすいごみ箱に捨ててあった。 俺は退職する旨を伝えた。主任は笑っていた。笑っている。笑っているようだ。 「代役が見つかるまで、3カ月くらいいてくれる?」 役立たずの私の代役が見つかるまで3カ月勤務せよと?
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