俺の名前は無敵君

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頭が真っ白になる。気づけばまた、病院にいた。 ないy ---自宅--- 帰宅すると、妻と娘が死んでいた。 娘は包丁でめった刺しにされている。 妻は首をつっている。机と椅子が倒れている。 遺書がある。 俺は泣いた。ふがいない。ごめんよ。俺は追い詰められ、家族もまた追い詰められた。 俺が何も言わなかったように、家族も何も言うことなく死んだ。 何も言わなかったのか? 何も言えなかったのか? もう何も物を言う事のない二つの死体の足元に吐しゃ物をまき散らしながら、泣いた。 「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」 声が言葉にならない。 自分自身、何をしているのか。何を話しているのか。何を見ているのか。何を後悔し、何を憎み、何を愛し、何のために生き、何のために死ぬつもりだったのか。 わからなくなってくる。一つだけ言える。俺はすべてを失った。 ---自宅--- 妻と娘の葬儀が終わった。 ---自宅--- 妻と娘の葬儀から1月が経った。 気づけば、会社を解雇されていた。社宅を追い出された。
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