娘の話

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その態度がどうにも不快で何度も扉を叩くが、子供達が部屋から出てくることはなかった。 一階に戻り、妻に食事を提供するように促す。子供達は既に食事をとっていたようだ。妻は穴だらけのカップラーメンの容器に水を注いだ。 まるでこの家の中みたいね。と笑う。 「新しいカップ麺を用意しろ」 僕はカップラーメンの容器を叩きつけ、妻を見下ろした。 妻はなにもいわず、新しいカップ麺をテーブルにおくと、包丁を研ぎ始めた。 また、こまこが電波を受信したのだろう。妄言を撒き散らしながら、バタバタと二階で暴れている音が聞こえた。 僕はばかばかしくなった。風呂に入って、リビングのソファーで寝ることにした。 ーーー3ーーー 繰り返しの日々が続いている。 毎日、代わり映えはしない。時間だけが過ぎる。 娘も高校生になる年齢になったが、高校には進学せずに自宅の部屋にとじこもるようになった。妄言を撒き散らし、暴れる。 鬱病かなにかしらないが、精神の弱い人間はすぐに甘え病気のふりをする。僕をわずらわせるのはやめてほしい。 僕は娘の存在をわすれることにした。息子と妻とは口を聞いていない。
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