君への思い

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今日も一日が終わる。 いつものように、俺はベッドに横たわり、スマホアプリのメモを開く。 この気持ちをどうかしたくて、最近ネット友達に進められた。 なんでもいい。ただ思ったことをメモをするだけの心の整理だ。 [もやもやして、何かを、自分を壊したくなる。] 『おめでとう。自分を壊したい。それは、大人になる準備ができた証拠だよ。さぁ、思う存分壊れたまえ』 「誰だ?」 男の声が聞こえ、キョロキョロと辺りを見渡すが誰もいない。 気のせいかと眉をしかめながら、続きを打つ。 [ふとした瞬間に孤独を感じ、涙が止まらなくなる。] 『おめでとう。孤独を感じる。それは、人を愛する準備ができた証拠だよ。さぁ、思う存分愛したまえ』 「気のせい……じゃない……」 声のする方へ視線を向けると、うっすらと人影が見えてきた。 そいつは黒いフードを被っていた。 急いで飛び起きようとするが体が動かない。 「あっ……うっ……」 声も満足に出せなくなる。 一体、誰なんだ。 顔は見えない。でも、どこかで聞いたことがあるような声だ。
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