二人の魔王

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二人の魔王

身体をジークにやられ…生首だけになった将門はその剣に己の髪を巻きつけて純達に襲いかかる… 「くっ…お前達をナメていたわ… だがな…ワシはまた力を蓄えてきっとこの世界と異世界も支配する。 次はまた天魔に転生して魔王として君臨してやるわ… その前にお前だけは倒しておかねば…」 将門は剣を振りかざした… 「支配…それはどうかな…⁉︎ 魔王としてこの世を支配するのは… この僕…レックだ…!!!」 そう将門に言い放つと純は矢を持つ右手に力を込めた。右手から血が吹き出る… 「ううっ!」 ミカとリーエルは顔を見合わせて、クレアさんにもらった薬を飲んだ…全身に激痛が走る…!!! 「きゃぁぁぁぁぁ…!!!」 「うわぁぁぁぁぁ…!!!」 しかし…同時に二人は身体の奥から力が湧き上がってくるのを感じていた。 「純くん…!!!」 「純…!!!」 「私達が…!!!!!」 二人は力が入らなくなった純の代わりに弓の弦を引く… 「うん…でも…二人共…まだだ…!!! 奴が剣を振り下ろすその時だ…!!!」 「はい…!!!」 「分かった…!!!」 「仲良く一緒に地獄へ行けぃ…!!!雑魚共め…!!!」 …ブゥゥゥ…ン!!! 将門の剣が振り下ろされる。 …ガシィッ…!!! 横から割って入ったリンの盾が剣を受け止める… 「うわああぁぁぁっ…!!!」 非力なリンが圧倒的な剣圧に押される… そこに瞬間移動してきたテラがリンの横で盾を押し返す… 「メイドとウチ、二人やったらどうや…!!!」 押されていた盾は一瞬止まった… 「な…何だと…」 更にアリスが瞬間移動してきた… 「喰らえ…RE:LOAD…!!!」 火の球を将門の顔面に向けて放つ…!!! 「ギ…ギャァァァァ…!!!」将門は怯んだ。 「純さん…!!!今です…!!!」 言うや否や… アリスはテラとリンを抱きしめて瞬間移動した。 僕の目の前に…将門の額があらわになった。 「…今だ…!!!行けぇぇぇぇぇ…!!!」
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