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五人の花嫁(後編)
テラの式はドレスも綺麗だったが、変化の術を使って途中のお色直しでグランアンジェの民族衣装に着替えた…
人間世界の衣装に例えるとチロリアンスタイルに近い衣装でとても可愛かった…
アースガルズのお祭りがあったら是非彼女にダンスのイベント開催を国王の立場からお願いしたいくらいだった…
ちょっと職業病かな?
リンの式はいつものゴシックで黒のイメージがあっただけに白いドレスに花飾りで清楚な感じがして…
そのギャップに僕はかなり緊張してしまったなぁ…!!!
「うおぉぉぉ…リン…幸せになるんだぞぉぉぉぉ…!!!」
リンの花嫁姿にクーファ先生がまさか泣いてしまうとは思わなかったので…もらい泣きしてしまって困ってしまった…
リーエルは物静かで顔立ちが綺麗でスタイルもいいから海外ブランドのファッションショーのモデルさんのようだった。
こんな美人が今日から奥さんなんだよな…
しかも性格も本当に優しくてもう最高…
全員…頑張って幸せにしないとな…と改めて思った。
そして…ミカはピンクが大好きだから本人の希望でピンクの花をドレスに飾って登場した。
ピンクの花のブーケを持って僕の横に並んでくれた。
僕はチラリとミカの方を見た…リーエルとは違うジャンルのあまりの可愛さに心臓がバクバク言ってるのを感じる…
そして僕達は結婚式を滞りなく終えて、みんなの祝福を受けた…ミカが後ろを向いて投げたブーケトスのブーケを手にしたのは何故か…女王様だった…
「何故…わらわの所に来たのであろうか…?」
クーファ国王が言った。
「女王様…そりゃきっとみんながあなたに感謝してるからさ…
俺も…純も…
花嫁達だって本当に感謝していると思うよ…!!!」
みんながクーファ先生の言葉に拍手を送った。
アンジェ女王様は目頭を押さえて「みんなでわらわを困らせおって…しょうがないのう…全く…!!!」と照れておられた。
新婚旅行はみんなでオーケアノスの海底リゾートに遊びに行くことにした…
テラの目がキラキラ…キラリーンと光る…!!!
「いよいよやわぁ…今日の夜は初夜やで…!!!
いよいよ純と結ばれる時が来たわぁー!!!
うふふ。うふふ。」
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