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修羅場
「フ、婚約者だって…?僕が…⁉︎」
「だって…純、アンタが言うたんやろ…?
それも…女王様の前で!!!
ウチら…誓い合った仲やんか!!!
さあ誓いのキスでもしよか…⁉︎」
そう言ってテラちゃんは僕に身体を擦り寄せてきた…
「あ、あの時はそう言わないとテラちゃんの立場が…それに僕にはミカちゃんという彼女がいるよ…」
すると…テラちゃんは両手で顔を覆って…
「ううう…酷いわ…ウチはアンタに弄ばれたんやな…
ウチ、これから女王様に全部ブチまけてくるわ!!!」
テラは泣いたフリをしていた…
そ、それは非常にマズイ!!!
女王様がいくら優しいとはいえ、騙したことがバレたらタダでは済まない!!!
その時…
キュンキュンキュンキュン!!!!!
ミカちゃんのカプセルのアラームがまた激しい音量で鳴り響いた!!!
ミカちゃんは勢いよくカプセルから飛び出すと…
「コラーー!!!純くんはミカの彼氏だよ…!!!
勝手に取っちゃダメダメ!!!」
「なんやアンタ…それでも純の守護神かいな…なんやあのヘナチョコ雷は…もうちょっと腕磨かんとご主人様を守れへんで…実際、ウチが居なかったらジークから純を守れへんだやろ…
それにな、ウチ…純に…この人の優しい所に惚れてしもうたんや…仕方ないやろ!!!」
「ねぇ…二人ともケンカしないで。王宮から追い出されちゃうよ!!!」
ミカちゃんは怒り心頭の様子で頰を膨らませて…
「もう知らない。ミカ…ここから出て行く!!!」
「なんや…出て行くんか…?よっしゃあ!!!ウチと純は二人きりになれるんやな…
ほんなら今日は一緒に寝ようなぁ…純!!!
ウチ…アンタが喜ぶ事…何でもするで!!!
エッチな事でも…何でも!!!」
テラちゃんは僕の身体に抱きついてきた…
そしてミカちゃんを横目で挑発している…
「エ、エッチな事…何言ってんの…?ムッカ〜」
ミカちゃんは真っ赤になりながら地団駄を踏む…
このままじゃラチが開かない!!!
「テラちゃんゴメンね…ちょっとカプセルに入っててね。」
「あっ…純…ちょっと待ってえな!!!」
テラちゃんは赤いカプセルに吸い込まれた。
「ミカちゃん…ゴメン。今は我慢してくれないかい…?
今、テラちゃんを一人にするとまた誰かに狙われるかもしれないし、クレアさんを助けるまでには一人でも人手が欲しいんだ。」
「だって…純くんは私の彼氏なんだよ。わ・た・し・の…」
「そりゃ…勿論、分かってるよ…」
「ん…もう!!!分かってないよ…じゃあさぁ…」
僕の前で…超ドアップになったミカちゃんが
「純くん!!!今…ここでミカにキスしてよ…」
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