私だけの秘密

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私だけの秘密

オーケアノスから引き揚げたアリスは二人の守護神に純がクーファの元にいる間…王宮で過ごせるように手配を済ませた。 「…女王様…!!!」 「おお…アリスか…クーファ殿は元気じゃったか…⁉︎」 「はい… 純さんをしばらく鍛えると仰られました…」 女王様はアリスの浮かない表情を見つめて… 「どうしたのじゃ…まさか…そなた… 純にしばらく逢えないのが寂しいのか…⁉︎」 アリスは頬を紅潮させて… 「なっ…女王様…!!!」 「何じゃ…違うのか…⁉︎ ところで純は紋章を発動させたのじゃろう⁉︎ 一体…何者の転生者なのじゃ…⁉︎」 そなたは見たのであろう…⁉︎」 「それが…」 アリスは娘同然に可愛がって貰っている女王様に初めて嘘をついた… 「それが…私…クーファ国王の娘君のリン様の術に掛かってしまって… ハッキリと見えなかったのです…」 「なんと…そなた程の腕の者が…」 「申し訳ございません…」 「よいよい…わらわの予想通り…クーファ殿は純に何かを見いだしたようじゃしな… ソリューを相手に出来る可能性があるのは…今や純達を除いて他におるまい… そなたも出来る限りのサポートをしてやってくれ… 頼んだぞ…」 「はっ!!!」 ……ボフッ!!! …はあっ!!! 自室のベッドに顔を埋めたアリスは… あれは…見間違いなんかじゃない… 〝RHEA《レア》-〟 神や天使属は… 〝RHEA《レア》+〟 〝RHEA《レア》-〟は…魔王属… あの…優しくて…人の痛みを自分の痛みのように感じて…その傷を自分の精一杯の努力で埋めようとする…彼が…魔王… …到底信じる事が出来ない!!! そしてあの名前…REK…レック!!! 聞いた事も無い名前だわ… こんな事…女王様にご相談出来る訳ないわ… その頃…オーケアノスの森ではクーファ国王が純と向かい合った切り株の上に座って話していた… 「純…お前さんは紋章の使い方を知りたいんだろう…だったらまずは呼吸法と気の流れを習得しないとな…」 「クーファさん…どうやったら僕…みんなを… 大切な人達を守れますか…⁉︎」 …レックよ…お前… 「焦るな…先ずは頭より身体で感じるんだ… お前さん達の世界でいう所の…don't you see! so feel…〝見るな、感じろ〟みたいなもんだよ。」 そう言ってクーファさんは僕を更に森の奥へと連れて行った。 呼吸を…そして心を整える瞑想や…身体の一部に気を集める練習など… 初歩的な訓練から僕の修業は始まった…
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