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プールサイドは大騒ぎ⁉︎
「ねぇ…純くん…」
「なぁ…純…」
「旦那様ぁ…」
「あ…あの…純さん…」
「…うん…⁉︎」
「プールで泳ぎましょう!!!」
四人の可愛い女性に誘われて断われるほど…
僕はまだ男として完成されてはいない…
ここは海底都市であるから…海の中にプールがあるのも変な感じであるが、僕達のいるリゾートホテルには地元の人や元々いた観光客もいて…意外に賑わっていた。
「なぁ純…ウチと一緒に泳ごうな…あっ、プールの話とちゃうで。今夜、純の部屋に行くからな…ベッドの海に潜って二人が一つになって…ウフフッ…ウフフッ…」
テラ…勝手な予定を立てるのはやめようね…
「旦那様…昨夜も私がケアさせて頂いた大事なお身体ですわ…疲れて溺れてはいけないので…さあ…私の手にお捕まりください。プールの向こう側まで導いて差し上げますわ。」
あの…リン…一人で泳げるよ…
「じゅ〜んくん!!!エヘヘ…」
ムギュッ…!!!
ミカが僕をギュッと抱きしめて僕の顔が彼女の胸に埋まる。
「ミカをプールに連れてきてくれてありがとう。純くんが大好きだからギュッとしたいんだ…エヘヘ…もっと抱きしめていいかなあ…⁉︎」
「ムグムグムグ…!」
純は返事も出来なかった。窒息しそうになって手をバタバタと動かした。
ん…⁉︎…何か柔らかいものに手が…
「キャッ…!!!純さん…⁉︎
そ…それ…私のです。」
僕がなんとかミカの胸から脱出すると…何故か…
僕の手の中には真っ赤な超ビッグサイズのビキニのブラがあった。
「うわあぁぁぁぁ…!!!
ゴメンなさい…ゴメンなさい!!!
ワザとじゃ…ないんです…!!!」
「は…はいっ!!!」
胸を手で隠して真っ赤になっているアリスさんに慌てて返す。
「ぼ…僕…目を隠して…後ろを向いていますので…」
「わ…分かりました…」
「なんや純…そんな欲しいのならウチのを…」
「ミカのもあげるよ…」
「私のを…お使いください…旦那様…」
…いやいや…お願いだから流行らせないでよ…
エルドラ王国は悲しみに包まれた。
国王が崩御なされた。天に召されたのだ。
哀しみの雨が降る中で…ジークは国民に演説した…
「私が国王となり、この国をより堅固なものにしていくことを約束する。他の国の侵攻は絶対に許さない。」
ソリューのローク国王にもエルドラの訃報が届く…
その訃報にロークは不敵な笑みを浮かべた。
「このジークとやら…使えるかもしれんな…」
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