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四人目⁉︎
そして…闘いが終わったみんなはグランアンジェ王宮で一堂に会した。
信長の身体が消えさったのは不気味ではあったが…
女王様とクーファ先生…エルドラを守っていたジークが国民に向けて共同会見を開いた…
「この度はみんなよく頑張ってくれた。三国が力を合わせなければこの国難には耐え得ることが出来なかったであろう。
今日という日だけは一緒に平和を祝ってそしてまた明日から自分とみんなのために働こうではないか…⁉︎」
女王様のお言葉に国民皆が涙し、感謝された。
その夜…王宮で開かれたパーティでは…
「純…やっといつもの生活に戻れるなぁ。ウチちょっと他所の応援で寂しかったわぁ。なぁ、今日純のベッドに行ってもええやろ?」
「旦那様…お父様がもう旦那様のお仕事は一段落したから帰ってよいと申されました。私、待ち過ぎて身体が熱いです。どう致しましょう。」
「純く〜ん…!!!」
〝ムギュッ〟
また柔らかい感触が…
「だーい好き…こうして…
ずうっとギューってしていたいよぉ…!!!」
む、胸に埋もれて息が…
その時、女王様とクーファ先生が、僕の所へ近づいて来られた…
「おっ…純…元気にやってるな…」
先生…元気に何をやってるんですか…⁉︎
女王様は…
その様子を隣で見ていたアリスさんに耳打ちされた…
「何じゃ…お前は純に愛してもらわなくていいのか…⁉︎」
アリスさんは真っ赤になった…
「女王様…愛して貰うだなんて…そんな…」
「恥ずかしがらんでも良いではないか…もっと積極的に行かんとあの三人だけではなく…他にもライバルが出てくるやも知れんぞ…
どれ…わらわも純と話してこようかの…」
「そんな…女王様ぁ…!!!」
女王様は声高に笑い、アリスさんは困った表情を浮かべた。
「純よ…そなたに渡したい物があるのじゃが…」
「えっ…僕に…?…何ですか⁉︎」
女王様は僕にリーエルのカプセルを手渡した…
「彼女…可愛そうに随分と信長に操られておったようなので再起動を行なったのじゃ…
これからは幸せな時間を過ごしていって欲しい…それには純…そなたに預けるのが一番よいのかと思うのじゃ…」
「そんな…僕にはもう三人も…守護神が…」
「三人なら四人もそんなに変わらんじゃろ…
それに…少し引っ込み事案じゃが…ミカの姉じゃからな…困った時は…みんなを律してくれるかもしれんぞ。」
「はあ…」
取り敢えず…ミカと同じ緑色のカプセルを開けてみた…
…ボワン…
中からリーエルが飛び出して来た。
しかし…他の守護神達のように水着ではなく…
薄手のガウンを纏っていた…
「リーエル…」
「あ…あの…あたし…
ご迷惑をお掛けしてすみませんでした…」
「君は何も悪くないよ…
みんな君が幸せでいる事を願っているんだよ…」
「あ…は…はい…」
僕の顔をまじまじと見て真っ赤になる彼女はどうやら人見知りするタイプでもじもじしてなかなか自分の気持ちを伝えられないようだ…
女王様は彼女に寄り添い…
「どうじゃ…リーエル…
そなた…純の元で暮らしてみないかな…⁉︎」
「あの…あの…あたし……ああ…!!!
の、喉が乾いてしまって…お飲み物を貰ってもよろしいでしょうか…⁉︎」
「もちろん…どれでも好きなものを飲むがよいぞ…」
「ありがとうございます…ゴクゴクゴク…」
「あっ…それは…!!!!!」
「アリス…どうしたのじゃ…⁉︎」
「それ…ぶどうジュースじゃなくてワインじゃ…」
「プファ〜!!!」
「プファ〜?」
リーエルは真っ赤な顔で僕に歩み寄り…
僕の顔を両手で持ったかと思うと…自分の顔を寄せて…口唇を僕の口唇に重ねた…
そして…口移しでワインを僕に飲ませてきた…
女王様やクーファ先生…アリスさんだけではなく…他の守護神達も呆気に取られている…
「な…なんちゅう…」
「お…お下品な…」
「ム…ムッカ〜!!!」
「どう…純。リーエル特製ドリンク…ヒック…美味しかった…⁉︎
それじゃあ…ヒック…契約よろしくね…⁉︎」
「うっ…酒臭い…⁉︎」
彼女からお酒の匂いがプンプンしてくる…
もう一つ彼女の事が分かった…
どうやら悪酔いするタイプであるのは間違いない…
「さ、さあ、わらわもそろそろ仕事に戻ろうかのう。
では…純…リーエルを頼んだぞ…」
「じょ…女王様…」
クーファ先生も「お…俺も用事が…じゃあな…リン!!!
…みんな!!!」
「キャハハ…純…このジュース美味しい…
もっと持ってきて…」
…トホホ…これから先が思いやられるよ…
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