甘くて美味しいチョコをどうぞ!!!

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甘くて美味しいチョコをどうぞ!!!

僕達に再び日常が戻り…四人の守護神達と暮らすことになっま僕の部屋は更に… …狭くなった…!!! 実は…守護神(カノジョ)達と暮らすのに余り有る位の王宮の部屋を女王様から頂いたのだが… 「ミカ…純くんとの思い出の部屋がいーなー!!!」 「ウチは狭いほうが慣れてるわ…密着も出来るし… ウフフツ…ウフフッ…」 「私は旦那様が居ればどんな所でも天国ですわ…」 「の…喉が乾いてきた…」 「………」 離れて暮らす親も連絡がつかないと心配するだろうし… 高校を卒業するまではこのままでいる事にしよう… という訳でこの部屋で暮らす生活がまた始まったのだった… あ、そうそう…それと一応…安全上、守護神が入ったカプセルからは契約者以外は開けられないロックのようなものがかかっているが…国を守ってくれたお礼だと女王様がミカ達…四人のロックを外して下さった… つまり…四人ともカプセルに出入り自由になりました… 「行ってらっしゃい!!!」(×4) 可愛い四人の女の子がハモる… 「い…行ってきます…」 …大変だけど…僕は幸せ者だなあ… そんなこんなで… 僕が学校に行った後…カプセルから守護神が飛び出して、みんなで会議が始まる… テラがみんなを集めて口を開く… 「ええか…コッチの世界ではな…〝ばれんたいんたいんでえ〟というのがあるらしいで…!!!」 「まぁ…それって何かの食べ物ですか…⁉︎」 「違うわ…!!!…あんた、メイドカフェのくせにそんなんも知らんのかいな… まあウチもあんまり知らんけどな…なんや好きな人にチョコレートを渡す日らしいんや…!!!」 「まあ…そんな素敵な日が…ああん…旦那様…」 「ミカ、チョコレート好きだよ…純くんと前に食べたもん… お姉ちゃんもチョコ好きなの…⁉︎」 「あ、あたしは…飲み物のほうが…」 「違うて…!!!…別にな、あんたらの好みは聞いてへんねん…純に好きやでって言うて、チョコレートあげたら… テラ…!!! お前はホンマに気立てが良くていい娘やな…!!! 今日一緒にお風呂に入ろか…その後はベッドで待っとくわ… うふふ。うふふふふ。」 テラは妄想モードに入った。 リンが…ミカとリーエルに 「あの人…面倒くさいから私達で作りましょうか?」 「うん…そうだね…」「私は分からないから手伝う…」 「ところでチョコってどうやって作るのですか?」 「……わかんない…」「あたしも…」 テラがようやく妄想から解き放たれて… こちら側に帰って来た… 「そんなもん…とにかく、やってみるんや!!! やったら自然と結果は付いてくるねん…」 四人でテーブルに着く。 「まずは色やな…」 「黒っぽいよね。」 「違いますわ。茶色でしょう。」 「茶色って…茶ってなんなの…⁉︎」 「フェンリルの色だよ…お姉ちゃん。」 「アホやな…フェンリルは食べられへんやろ…」 色々話し合った結果、茶は純が沸かしている飲み物だという事が分かった。それをお茶碗に入れたが…色が薄かった… 「薄いですわね…」 「じゃあ…も少し黒くしてみようよ…」 黒っぽさを出すために海苔の佃煮を入れて混ぜることにした…すると… 「一瓶全部入れましたわよ…」 「ちょっと水気が多いな…」 「黒すぎるから…も少し色を薄めなきゃ…」 黒過ぎたので納豆を入れて混ぜた…すると単色にはならなかっただが…そこは妥協しようという結論に達した。 次は味だが…甘い食べ物だからという四人の意見が初めてまとまって砂糖を投入した…すると… 「ちょっと固まってきたやんか…」 「明らかに正解へと向かってますわね…」 すると…テラがここで 「せや…!!!確か…手作りチョコは冷蔵庫で冷やすと言うてたで。」 と微妙に当たりの案を出した。 …そんなこんなで夕方近くになり… 「じゃあ…味見してみようよ…」 「そやな…」 「ちょっと見た目は違いますけど…」 「の…飲み物…持ってくる…」 しかし…誰一人飲み込むことすら不可能で… 結局チョコ作りは失敗に終わった… そして…純が帰って来た… 「ただいま〜」 「お…おかえり〜!!!」 (×4) テラがバツが悪そうに 「あ…あのな…純…」 「…うん…⁉︎」 「その…ばれんたいんのチョコやけどな…」 「ああ…何だ…知ってたの…⁉︎…じゃあ…どうぞ…!!!」 純はカバンから袋入りの小さなチョコを取り出した。 「僕からのプレゼントだよ…!!!」 そう言ってみんなの口にチョコを放り込む… 「あっ…ごっつ美味いわ。」 「すごく美味しいですわ!」 「う〜ん…!!!やっぱこれだよ…これ…!!!」 「…あ…甘くて…美味しい…」 「で、でもな…ホンマは今日は女の子からチョコをあげる日なんやろ…⁉︎」 「そうですわ…私達…旦那様に…」 「いいじゃない…!!! 本当にさ… 四人とも大好きだから僕からあげたかったんだよ…!!!」 「わあ…」 「ウ…ウフフッ…」 純の優しくて素直な言葉に四人の守護神の笑顔の花が満開になった。 しかしその夜…純は冷蔵庫から…黒っぽくて甘い香りの…謎の茶碗を発見することになった… 「な…何コレ…⁉︎」
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