ビーチサイドは大騒ぎ⁉︎

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ビーチサイドは大騒ぎ⁉︎

いよいよ高校生活最後の夏休みが来る… 学期末に僕は担任から進路調査のプリントを渡された。 そろそろ自分の考えを明確にしないといけないな… そんな事を考えながらぼうっと見ていたテレビでは日本各地で不思議な光が目撃されたとニュースで伝えていた… 『夏はビーチだ…!!!オーケアノスだ…!!!』というキャッチコピーが(ちまた)で流行っているらしく、観光客に人気のビーチリゾートが多いオーケアノスに…僕達はみんなでまた遊びに来ていた。 「純、一緒に遊ぼうな…ああっ…!!!ウチのブラのヒモがほどけてしもたわ〜。結んで欲しいな…別に結ばなくていいならそれでもええで…うふふふふ。」 「旦那様…一緒にお飲み物いかがですか…⁉︎ ストローを二本挿しましたので一緒に飲めますわよ。 ねぇ…私にピッタリくっついて下さいましね。」 「純く〜ん…!!!大好きぃ!!!…ムギュ!!!」 目は見えないがなんとかミカの胸の中でも呼吸を確保する方法を純は掴んだようである… その時…どこで手にいれたのか分からないが…カクテルを手にしたリーエルが僕の前に現れて… 「純さあ…そのクラスの乳で満足してるのぉ〜…ヒック… 良ければ一つ上のクラスを体感させてあげるわよぉ〜… ヒック…クピクピクピ…プハァ〜!!!」 そう言ってカクテルを飲み干すと…彼女は僕の顔を自分の胸に押し付けた… ムグ…ムグムグムグ… 確かに…ミカより少しサイズアップのような気がする… い…息が出来ない… 「ダメだよ…お姉ちゃん…純くんが苦しがってるよ…」 ミカ…ありがとうと言いたいところだけど… いつもは君の胸から脱出するのに必死だったんだから… 「キャハハ…ゴメンゴメン… 純って可愛いんだもん…ヒック…」 ミカの口添えで何とかリーエルの胸から脱出した僕は… 「じゃあ…ちょっと泳いでくるよ…」と泳ぎ出した… 「おっ…あれは…⁉︎」 海の中に潜ると綺麗な大きな貝殻が見えた… 僕は貝殻を取ろうと手を伸ばした。 「キャツ!純さん…それ…私のです…」 貝殻はアリスさんの水着のプリントだった。 「あぁぁぁぁぁ!ゴメンなさい。ゴメンなさい。」僕は急いでアリスさんにブラを返した。 これってデジャビュ…⁉︎ あ〜っ!!!頭がクラクラする… 僕達はビーチを堪能した後… オーケアノス王宮にお邪魔する事にした。 クーファ先生が僕達をもてなしてくださった… 「よう、お揃いで…!!! まぁゆっくりして行きな…!!!」 「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます…」 その時… ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!! 「うわぁ!!!」 「キャーッ!!!!!」 「み、みんな…大丈夫か…⁉︎」 みんなが立っていられないような地震が起こり、クーファ先生はアリスさんを…僕は…四人の守護神達を両腕で抱きしめた。 数十秒の地震が収まると… クーファ先生は国王の部屋に戻って行った… 「げ…原因は…⁉︎」 アリスさんは女王様に連絡を取った。 「……ふむ。どうやら震源はソリューのようじゃな… 何か胸騒ぎがするのじゃ。アリスよ…純と休暇中に悪いのだが、調べてみてはくれぬか。」 女王様は未来を司る女神…その女王様が胸騒ぎがすると…アリスは何かあると思った。 「純さん…」 「うん…分かってます…とにかく行ってみましょう…」 武闘大会は優勝したが…アリスさんが拐われたりとソリューにはあまりいい思い出はない。しかし…そうも言ってられない状況に着替えて準備をした上で瞬間移動でソリューへと入ることにした。 …しかしソリューで僕らを待っていたのは驚くべき光景だった。 僕達がソリューに入るとすぐにここが震源地だということが分かった… それはまず世界一立派で巨大な王宮が全壊状態で、辺りを見回すと街の其処彼処(そこかしこ)に瓦礫の山が出来て、幾つもの巨大な(クレーター)が開いていた。被害は一目で甚大だと分かった… とにかくこの惨事の中…生きている人を探さなくちゃ… アリスさんは女王様に報告して軍に災害派遣を要請すると 僕達も二次災害に注意しつつ、手分けして人を探した。 「おーい!!!誰かいませんかぁ… みんな…何処に…⁉︎無事だといいけど…」 僕が王宮の建物のガレキの近くを捜索していると… 「おーい!!!」 助けを求める声が聞こえてきた…!!! 声のする方へ急いで駆け寄ると… 声の主は…武闘大会で対戦した神族…ルトだった。 「あれ…君は…確か…⁉︎」 「あ…あなたは…」 「これも何かの縁だ…すまん…お願いだ。 …手伝って欲しい。」 事情を聞けば…ソリューの人々は各所に地下シェルターを持っており、王宮の人々も多くは地下のシェルターに逃れて無事らしい…が、またいつ余震が襲ってくるか分からない… そこで一部の者が逃げ遅れた者達の救出活動に外に出たところを僕達を見つけたと言う事だった… 女王様、クーファ先生…そしてジークと各国に災害支援部隊の派遣準備を急ピッチでしてもらって、僕達も可能な限りの救出活動や支援を行なった… 軍の災害支援隊がソリューに入ったのが夕方近くだったので僕達は一旦、グランアンジェに帰ることにした。
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