リアリスとラフィー。

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質量にして数トンあるタイムマシンの基盤が点滅すると、反物質炉が稼働する。 あたしは見知らぬプリンプリン市にいた。 「ここは一体いつ?」 「今から9900年前のプリンプリン市ですわね」 ラフィーが答える。 プリンプリン市は不気味なガス雲のなかを飛翔している。インパルスエンジンらしい、ビスマスの軌跡が見える。 「プリンプリン市はもともとは宇宙船だったの?」あたしはラフィーに質問。 「わからないですわね。 ドリームジェネレーターがプリンプリン市に作用し、幻覚を見せているのかもしれません」 「ええー」 あたしはジト目。 「第九宇宙のラフィーさん。 何とかしてくださいよ」 「そういわれても」 足並みの乱れを露呈するあたしたち。 と、隕石が降ってきた❗ プリンプリン市が壊れちゃう! 「リアリス、起きなさい。 リアリス」 「う、うん?」 学校の教室で眠り込んでいたあたしをラフィーが起こすのでした。 「タイムマシンは?」 「なんのことですの?」 この風景は確かに過去だとあたしは思う。
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