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「会社を継ぎたくなければちゃんと話し合いなさい。どうしても話が通じない場合は頼ってきなさい。これでも私は会長で優梨のじいちゃんだ」
「やっぱり父さんと話さないとダメ？」
「そりゃ、ダメだ」
「でもカフェに来た秘書はじいちゃんでもいいって」
「はっはっは。残念だが、それは無理だ」
「ちぇっ」
「そんなことより報告することがあるんじゃないのか？」
「ん？ ないけど」
「あるだろう」
「……あっバイトしてる。あと結婚した」
「結婚をついでのように言う奴はすぐに離婚するだろうからご祝儀はあげなくていいな」
「え？ くれるの？ 絶対離婚しないよ。俺、葵の事すっごく好きだから」
「葵さんと言うのかね。今日は連れてきていないようだな」
「じいちゃんにならいつでも会わせてあげる。仕事すっごくできて、みんなをよく見てて、俺のダメなところも良く分かってて、でも俺に期待してくれて、優しくて、強くて、ちょっと危なっかしい所あるけど、俺の作った料理美味しい美味しいって食べてくれて、ああ、何より笑顔が素敵なんだ。一緒にいて安心する」
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