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会社は穏便に済ますためか給料はそのままで私に部署異動を命じた。毎日2時間かけて通ったが、それでも私は頑張ろうとした。
でも、移動先でも噂は既に知られており、男性は飲み会で酔っ払ったふりをして体を近づけ、偶然を装い胸やお尻を触ってくる。指摘しようものなら、自意識過剰だと言われる。
今まで好きだった飲み会が大っ嫌いになった。週に1回のペースで男性たちから仕事だと言われて飲みに連れ出されてはセクハラをされる。ここはいわゆるゴミ溜めの部署だった。
同じ部署の女性は、飲み会には来ない主婦の派遣社員しかいなかった。もちろん彼女は妻の立場なので私を嫌厭した。
誰も私の話を聞かない。誰も私の事を見ようとしない。
私はすぐに転職活動をして、今の会社に採用され、あの会社を辞めた。
私はこの事をオブラートに包みながら優梨の家族に話をした。聞いてくれないかもしれないと思っていたが、彼らは静かに聞いてくれた。
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