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「そのままでいい?」
「……」
夫婦ならいいのかもしれないが、でも、まだ私の心は決まっていない。優梨の妻になれるのだろうか。優梨は本当に私の事を好きなのだろうか。私は本当に優梨を好きになれるのだろうか。
「ああ、もう。ちょっと待ってて」
優梨はあらゆる引き出しを開けている。
「あった!」
優梨は嬉しそうに言って私の所に突進してきた。
「え、あっ、んっ、あっ……ああ……」
私の中に侵入してきた優梨は、間髪入れずに私を突き上げる。激しく腰を動かされ、その気持ちよさに私は優梨の首に手を回し、キスをせがんだ。
「どうしてそんなに可愛いの? でもお預け」
優梨の体が私から離れた。
「え?」
「葵が言ったんだよ。一生お預けって。思い出しちゃった。続きは一生お預けだったよね」
「いつもは人の言う事聞かなかったくせに」
お預けと言っても聞かなかった優梨が今更仕返しとばかりに私の言う事を聞こうとする。
「いい子になったからお預けもできるようになった」
「……」
この状態でお預けなんて体が疼いて仕方ない。
「続き、して欲しい?」
「イジワル」
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