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「何が欲しいの?」
「……」
「言わないと一生お預けだよ」
「……欲しい」
「何が欲しいの?」
今日の優梨はいつも以上にこの状況を楽しんでいる。悔しいが、私もこの状況、恥ずかしいのに楽しい。
「優梨が欲しい」
優梨は濃厚なキスをしながら再び繋がり、激しく腰を動かし、私の体は優梨を離すまいとしっかりと掴んでいた。
「綺麗だよ」
熱い眼差しで優梨に言われると体の中の感覚が一気に研ぎ澄まされる。
「まだまだ、これからだよ」
ゆっくりな動きに変わり、時折激しくなり、優梨の動きに私の体はこれでもかと反応した。
何度も何度も私は絶頂を味わわされ、優梨の汗を体中で感じ、お互いを求めあう。誰にも見つからないようにひっそりと、でも激しく重ね合う愛は、私達を更なる深みに誘った。
私達はこの時間を大切にするように深く深く心と身体に刻み合った。
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