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だが浮ついたら優梨のペースに巻き込まれてしまう。平静を保たねば。
「勉強はどう?」
私はドアを開け、移動しながら優梨と話しをした。
「う~ん、つまんない」
仕事のためにする楽しい勉強なんてそうそうない。まだまだお子様だ。
控室に入ると待っていましたと言わんばかりに、私を抱きしめキスをしてきた。
「んん……」
軽く抵抗し、何とか優梨の暴走を止め、着替えを終わらせた。私の着替えが終わるのを待っていた優梨は、椅子から飛び降り、再び私に抱きつくと甘く優しいキスをした。
「コラ、これから仕事なの。邪魔しないで」
キスを止めて私は軽く優梨を叱ったが優梨はなんとも思っていないような返事をしてきた。
「じゃあ、仕事が終わったらのお楽しみだね」
勝手に楽しみを作られても困るが、仕事終わりの楽しみと何故か私も嬉しくなった。
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