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「既にあなたの経歴と成果などの報告は上がっていて優秀な人材であることは分かっていたんです。だからこそあなたをあの会社に戻し、あなたが辞めた元凶をクビにできないかと相談しに来たんですよ。だから私はあの子に軽い気持ちであの会社の社長になれば採用もクビも自由にできると言ったんですよ。そしたら、社長になるって。会社を継がないと言っていた優梨が社長になるって言ったんですよ。本当は私の跡を継いで欲しいのですが、それは断固拒否されましてね。優醍のことを考えているんでしょう」
そんなことしたら優梨は自由になんかなれない。あの会社に優梨が好きな事業なんて一つもない。
私の為に、私を傷つけた男に制裁を下すために、そんなことで家を飛び出してまで、好きでもない女と入籍してまで求めた自由を優梨は諦めるのだろうか。
「すみません。優梨と話しをさせていただけますか？」
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