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「自分の親だったらどう? いつだって子供より男だし、頻繁に男変わるし、思ったことすぐ口に出すし、私が元彼と別れた時だって、お父さんも浮気性だったから母娘で男見る目ないわねって笑って」
「そっか。でも、それはお母さんも気にしてたみたいだよ。元気付けるつもりが傷つけたかもって」
なんでそんなことを優梨に話しているのだろうか。
「俺が誰と行ったか知りたいでしょ?」
「もういい。知りたくもない。なんで男はみんな浮気ばっかりするの? 浮気するなら結婚しなきゃいいじゃん、付き合わなきゃいいじゃん。なんで浮気してへらへらできるの? 平気で嘘ついて笑顔でいられるの?」
「それは俺にも分からない」
本能だからとでも言いたいのだろうか。今や浮気は男だけの問題じゃない。女も平気で浮気する。きっと私もこのまま優梨との婚姻生活を続けたら反動で誰かを求めてしまう。浮気をしたいんじゃなくて心のモヤモヤを他人で何とか埋めようと、優梨じゃない誰かに求めるんだろう。
でもそんな生活私には必要ない。愛し合って結婚したわけでもない私達はすぐに離婚すべきだったんだ。
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