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休みなく働くとイラつくことが多くなる。
元彼ともそれが原因で彼のことも嫌いになりかけ、何度か険悪になりかけたことがある。でもその時はお互い別々に住んでいたので我慢してごめんと謝り笑顔を作って家に帰り一人になって心を落ち着けた。
今は優梨と一緒に住んでいる。先に言っておかないと認められるられないどころか私達の仲が破綻する。
「うん。分かった。そんなときはそっとして置いたらいい? それとも抱きしめる?」
優梨の質問が分からなかった。抱きしめる。そうか、そんな方法もあるのか。でも抱きしめられた時私はイラついてしまわないだろうか。
「放って置いて。そしたら落ち着くから」
「うん、わかった」
本当は無言で抱きしめて欲しいと思っていた。きっとそれは私にとって一番の癒しになるだろう。でもいざその状況にならないとどういう感情になっているのか分からない。だから放って置いてもらう事を選んだ。
その時その時で悟ってもらえるならそれが一番だが、人の感情なんて分からないものだ。私が普段言葉にしない分、こうやって聞いてくれることはありがたいのかもしれない。
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