円城寺家の人々とイケメン探偵

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『ねえ、凛音』 『何?』 『凛音が1番楽しい時って…何をしてる時?』 「探偵事務所」である凛音の部屋で、私は聞いた。 『そうだな…』 静かな2人だけの空間。 ちょっとしたドキドキが私の胸に宿る。 『ミステリーを読んでる時、事件と向き合ってる時…みんなといる時、あとは…』 『って、そんなにたくさん言ったら1番じゃないでしょ』 私は、ちょっとほっぺたを膨らませた。 『1番なんて…決められないよ。じゃあ、紬の1番は?』 そんなの… 「凛音といる時」 なんて、言えないよ。 『ひ、み、つ』 『それじゃあ、僕と一緒だよ。答えになってない』 凛音の優しい笑顔。 本当に、素敵過ぎて… 『いろいろあったけど、凛音のおかげで赤田さん達が元気になって…本当に良かったよ』 『僕のおかげじゃない。みんながいろいろヒントをくれて…それと、紬の「感覚」のおかげだ。ありがとう』 そう言って… 凛音は、私の頭をポンポンした。
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