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唐揚げ弁当
「早由利!お弁当出来てるよ。早くしなさい」
下からお母さんの声がする。身支度をして階段をかけ下りお弁当を受けとる。
「はい、こっちが蒼真君の。頑張れって言っておいて」
私はお弁当を受け取って玄関に向かいながら。
「直接渡さないから無理、んなとこ見られたら殺される。蒼真に言われた後輩に渡すから」
「そう言えばそうよね、蒼真君イケメンだもんね…ふふっ」
お母さんの言葉をスニーカーの紐を結びながら背中で聞いて。
「じゃっ、行って来ます!」
玄関の扉を開けたら快晴だった。駅に向かって走って行く。お弁当ふたつなんて重いなぁとブツブツ文句を言いながら。でもちょっと嬉しくて。
会場に着き、蒼真に頼まれた後輩が来たのでお弁当を渡した。
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