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睨み合う女達
縛り上げられたユーリが転がっていた。
突如サンチャにやって来た忌々しい女王は、手に携帯を握っていた。
「えー。俺、ジョナサン・エルネストはー、一時的にアカデミーに帰るんで、えー、とりあえずタルカス・シーボルトを、セリヌンするんでよろしく。セリヌンって何だだから」
とりあえず、フランチェスカ・ルバリエ・エルネストは、ワナワナしながらかつての教え子のドヤ顔を見つめていた。
「おい。おいいいいいいいい!俺をセリヌンだと?!セリヌンって何だ?!」
「シリルの携帯に録音されたダーリンの肉声よ。という訳で、あんたは捕虜だ。カスタル」
「誰がカスタルだだからゴラああああああああああああああ!」
「ユーリは返してやるわ。あんたはたった1人で国防軍を率いてれば?まあタルカスが下らない理由でセリヌンされた時点で国防軍の士気は崩壊する。まだやる?フランチェスカ。私に敵う訳ないじゃんか」
ふん縛られたユーリとタルカスを交換して、クソ女王は帰っていった。
「有り得ませんこんなの!あのクソ女王がああああああああ!」
カルミナ・フェラータは激おこしていた。
「使者を殺すのは軍規違反よカルミナ。仮に誰かが暴走して、あの生意気なマリルカを手足落として刺青入れて、妊娠するまで兵達の慰みものにしたら、アカデミーは永遠に使者をレイプ殺人したろくでなし扱いされるわ。ユリアスが生きてればよかったのに」
たらればにしても異様な言動があった。
「解りました。カルミナ・フェラータ、只今より乱心いたします。処刑された私を、弔ってくださいますか?」
カルミナは決心した。
フランチェスカは黙って頷いた。
よし死んでこい。骨は拾ってやる。そう目は言っていた。
「王妃殿下ばんざあああああああああい!」
叫んで女王のタマを取りに行った直弟子は、
ドキュンドキュンズガー!って音がして、
ボコボコにされて帰って来た。
「陛下直々にボコられた弟子を返しに来た」
「あ、どうもー。お子さんは元気?」
返しに来たのはうちの人の友達のジェイド・ブレイバルだった。
「本来は処刑されても文句言えんが、見た通り無事だ。手足は落ちてない。死んだとは言え、人の兄を便利に使うな。殿下」
ああそれから。ジェイドはこう付け加えた。
「うちの子やユニエスの平和は貴女にかかっている。あいつは馬鹿で浮気男だが本物の英雄だ。信じてやれ」
そう言い残して去っていった。
「お・・・お姉様、申し訳ありません」
「ああ可哀想なカルミナ。仇は取るわきっと。傷が治ったらぎゅーってしてあげる」
「どさくさに紛れて、おっぱいの先を弄ってもよろしいでしょうか?」
弟子ははっきりと性的に迷走していた。
「年上のカルミナ先輩は生きてますのね?重畳ですわ。」
「武力衝突が未然に防がれてよかったです。殿下先生」
いきなり現れたのは、何とも頼り甲斐のある、うちの人の愛人と弟子の幹部だった。
「アリエール、よく来てくれたわね。アルテミシアも」
「マリルカの愚痴ならゆっくり聞きますわ。相互平等条約違反ですもぎゃあああああす!」
アリエールにしがみついてクンクンする偉大な国母の姿があった。
「彼に会ったんでしょう?したの?もうしたの?」
「し、してませんわまだ!ぎゃああああす!おっぱいペロペロやめてくださいまし!ぎゃああああああす!!」
「ああ解んない!解んないけど彼はきっとそのくらいしてるわ!ニャンニャンに入ってるんでしょう?彼の濃いのが」
「確かに濃いですがひいいいい!やめ!嫌ああああああああ!」
1番暴走していたのは王妃だったと言う。
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