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驚異のマニューバで、銀龍は砲火を回避しつつ空を駆けていた。
銀龍の背中のバーニアが爆音を上げていた。
対空火器は、基本的に点というより面で空を覆った。
中でもタチが悪いのは、焼けた数千の樹脂の火の玉が、榴弾となって銀龍を襲っていた。
「オリハルコン装甲の銀龍なら平気だけど、テイマーの空軍なら全滅だった。三式アラート?ふうん。マリルカ、仲いいと思ってたけど、こういうの考えてたんだ。銀龍!ヘビーアームズモード!」
体の装甲が開き、大量の実弾兵器が回転を始めた。
「砲を全部壊すよ。銀龍!」
龍の咆哮と銃声が、城壁上空に轟いていた。
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