焦げたベーコン

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『ん~・・・ここは?』  ひんやりと冷たく真っ暗で狭い空間 ここは冷蔵庫のポケットの中である  ベーコン達は眠たそうに目を覚ます・・・と、その時。 ガチャッ、ギイィィ  扉が開く音がしたと思いきや辺りが一瞬で眩しく輝いた。どうやら奥にあるライトが点いたらしい。 何か巨大なモノが冷蔵庫内に侵入してきた、恐らくそれは人間の手だろう。 我々ベーコンには人間という生物に食べられ彼らの栄養となる任務がある。遂行するためには自身の身が腐らないように低温領域で待機しなくてはならないのだ。 「え~とベーコンは・・・あ、あった」  我々の出番がきたらしい。 『出撃に備えよ!』 『はい、ボスー!』  こうしてベーコン達は食卓という場で見事な活躍を遂げた。はずなのだが・・・ 「よし、そろそろ準備してくるか~」  そう言うと、人間は熱したままのフライパンの中にベーコン達を残し、行ってしまった。
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